世界の農業廃棄物の背景
農業では、作物を収穫した後や、家畜の飼育などにより発生する、作物残渣、雑草、植物非可食部、落ち葉、動物の寝床材、家畜の糞といった大量の農業廃棄物が排出されます。
世界の農業部門では、推定 38 億トンの作物残渣が毎年生成されているとされ、インドだけで約 6 億 2000 万トンの農業廃棄物が発生し、そのうち半分以上が未利用のままといわれております。
このような廃棄物は、一般的に、土壌の物理的、化学的、生物学的特性を乱し、微生物の活動を変化させ、大気汚染による農業生態系の不均衡を引き起こすといった悪影響を及ぼします。
ネパールでは、植物ベースの製品からの有機廃棄物は年間 250 万トンと推定されており、有機肥料の生産源として使用できる可能性があります。
農業廃棄物の他にも、都市部では庭や公園、家庭などかの廃棄物も発生します。
例えば、生け垣の剪定、花の刈り取り、家庭用および商業用の食品廃棄物、野菜および果物の市場廃棄物からの廃棄物が無計画に廃棄され、主に発展途上国の都市の衛生状態を悪化させています。
さらに、大量の生分解性廃棄物が台所で発生し、主に都市部での廃棄物管理に大きな課題となっています。
ミミズコンポストは、そのような有機性廃棄物を高品質の肥料に変換する環境に優しい方法の 1 つです。
ミミズ堆肥化とは、天然の土壌改良剤として、有機廃棄物を貴重な腐植質のような材料に変換するプロセスです 。
ミミズのエピジェック種は、ミミズ堆肥化に一般的に使用されるミミズです。
有機廃棄物を餌にする自然な能力のために、繁殖率が高くライフサイクルの短いエピジェック種はミミズの堆肥化に適していると考えられています。
さまざまな種のエピジェックタイプの中で、Eisenia foetida(シマミミズ)はバーミコンポストに広く使用されています。
ミミズコンポストの有効利用
さて、これまで様々論文を調査し、ミミズコンポストの有効性についてブログを作成してきました。
ここにまとめておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
バーミコンポスト(ミミズ堆肥)が作物の成長と生産性に及ぼす影響
バーミコンポスト(ミミズ堆肥)を利用することで作物にどのような効果をもたらすかといった研究のまとめ。
バーミコンポスト(ミミズコンポスト)の基材としての農業廃棄物の有効利用
バーミコンポストを利用することで、さまざまな農業廃棄物が肥料に転換しうることがのべられています
動物の排泄物がシマミミズの成長や繁殖に及ぼす影響の調査(ミミズコンポスト)
異なる動物の排泄物が、シマミミズの成長と繁殖にどのような影響を及ぼすかといった調査
今後も有益な情報をUPしていきます。
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