ここでは、財務面だけではなく、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)といった非財務面も重視し、株主優待もゲットできる銘柄を紹介します。
日本でもESG投資の流れが来ており、ESG経営を重視している企業に資金が集まりやすくなっております。
そして、ESGに取り組んでいる企業は、本業を通じて社会に貢献していることを意味し、不祥事などによる倒産リスクが小さいといえます。
ここでは、株の値上がり益(キャピタルゲイン)よりも、安定的かつ、株主優待を頂きながら長期的に投資することを目的としております。
今回は「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」の構成銘柄、SUSTAINA ESG AWARDS 2021 の中から選出しました。
それでは、SDGs・ESG優待銘柄を見ていきましょう!
【3003】ヒューリック
東京都心にある不動産の保有賃貸業・投資開発事業を柱とする不動産会社。
旧富士銀行の店舗、社宅等の不動産を多く保有。
【3003】ヒューリック SDGs・ESG取組み
それでは、ヒューリックの取り組みの中で環境面と社会面を、ピックアップして紹介します。
環境への取組み
まずは気候変動対策として、CO₂排出量削減計画についてです。
2050年を目標年とし、事業活動を通じて気候変動の緩和と適応を行いながら、持続的に成長することを目指し、脱炭素社会と循環型社会の実現に向けた取り組みを進めているとありあます。
具体的な数値目標としては下表のように、2013年を基準とし、2025年までに40%、2030年までに45%、2050年までに100%削減を掲げています。
続いて、再生可能エネルギーの導入として、太陽光発電設備と、小水力発電設備の開発を推進しています。
RE100(事業運営に要する電⼒を100%再生可能エネルギーでカバーする目標)の達成率:2021年4%、2022年30%、2023年35%、2024年70%、2025年100%と計画しておりますが、2024年100%の計画前倒しを目指しています。
不動産業ならではの取組みとしては、「ヒューリック長寿命化ビルガイドライン」に従って、ビルの躯体は100年以上安全に使い続けられるグレードを確保するとしています。
長寿命ビル仕様とした場合、建替工事に伴う廃棄物発生量、資源投入量を大幅に削減することが可能になります。
社会への取り組み
世界有数の地震大国である日本で不動産事業を営むにあたって、地震対策は最重要項目の1つとしています。
地震対策への取り組みとして、
⚫ 法定基準を上回る独自の耐震基準を採用
→震度7クラスの地震が発生した場合に人命の安全が確保でき、補修をすることで継続して建物を使用することが可能な耐震性能を確保したビル性能
⚫社会的課題の解決に向けた3Kビジネスの推進
→新たな価値創造と社会的課題の解決に向け、高齢者ビジネス、観光ビジネス、環境ビジネスに加え、アグリ事業やこども教育事業、Bizflex事業などに取り組んでいます。
文化・スポーツ振興支援
本業と関連する内容ではありませんが、日本将棋連盟への支援として、「ヒューリック杯棋聖戦」への特別協賛「ヒューリック杯白玲戦・女流順位戦」の設立・主催
また、日本障がい者バドミントン連盟への長期支援:長期協賛及び練習用体育館の無償提供を実施といった活動をしております。
経団連1%クラブ(経常利益や可処分所得の1%以上を自主的に社会貢献活動のために支出しようと勤める団体)に賛同し、幅広い社会貢献活動を実施しています。
このような取組みもあって、GPIFが運用対象とする4つの国内株価指数の構成銘柄に継続選定されております。(2020・2021年度)
【3003】ヒューリック 株主優待制度
権利確定月 12月
300株以上保有すると、3,000円相当のグルメカタログから商品を1点選択。
※3年以上継続して300株以上保有すると、カタログから商品を2点選択。
最新の株主優待情報はコチラ。
【3003】ヒューリック 株価推移・主要株価指標
過去最高益を更新中。今期も増益予想。
最終データ更新日 20021年 10月 23日
株価 1107円
PER 11.4倍
PBR 1.4倍
ROE 12.3%
自己資本比率 24.2%
予想配当金 38円
予想配当利回り 3.4%
毎期増配中。21/12期は前期実績比+2円の38円に増配予想。
免責事項
当記事内容は一般的に入手可能な公開情報に基づいて作成していますが、あくまでも個人的な見解であります。
特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではなく、記事内容の正確性は保証いたしません。
投資についてはご自身の判断と責任の元で行って頂き、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。
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