ここでは、財務面だけではなく、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)といった非財務面も重視し、株主優待もゲットできる銘柄を紹介します。
日本でもESG投資の流れが来ており、ESG経営を重視している企業に資金が集まりやすいということになります。
そして、ESGに取り組んでいる会社は、本業を通じて社会に貢献していることを意味し、不祥事などによる倒産リスクも低減でき、安心感があります。
株の値上がり益(キャピタルゲイン)よりも、安定的かつ、株主優待を頂きながら長期的に投資することを目的としております。
今回は第三者機関からもESG活動に力を入れていると認められ、2021年3月現在、次のESGインデックスの構成銘柄に組み入れられている「オリックス」を見ていきます。
MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数
MSCI日本株女性活躍指数(WIN)
S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数
優待銘柄としても大人気です。
それでは、ESG優待銘柄を見ていきましょう!
【8591】オリックス
もとは、大手総合リース企業でしたが、不動産、銀行、クレジット、ベンチャーキャピタルなど、多くの事業を手掛ける。
そして、パ・リーグ優勝を決めたオリックスバファローズをもつ。
【8591】オリックス SDGs・ESG取組み
オリックスでは多角的な経営を行っているため、様々な活動、事業を通じた社会活動への貢献を行っております。
ここでは、サステナビリティレポート2020から環境課題対策と社会的課題対策について、ピックアップし、紹介します。
〇環境課題対策
再生可能エネルギー事業(国内)
屋根設置型太陽光発電事業
太陽光のみならず風力や地熱などを活用した発電所の開発・運営を推進し、再生可能エネルギーの普及に貢献しています。
例えば、お客さんの保有する工場や倉庫などの屋根にソーラーパネルを設置することで、本来収益を生まない屋根を有効活用する取組みを実施。
バイオマス発電事業
化石燃料の代替として建設廃木材や剪定枝、従来活用が進んでいなかった間伐材などの、木質チップを利用した、環境に配慮した発電事業を進めています。
地域の森林整備や木質チップのリサイクル率向上に加え、リサイクル会社に燃焼灰の処理を委託し、道路の路盤材や、太陽光パネル設置架台への製品化を行っています。
その他の発電事業
これらの他にも、国内各地において、風力発電、地熱発電事業も進めています。
・秋田県秋田市の「秋田新屋ウィンドファーム」(設備容量8.7MW)への出資
・千葉県銚子沖で、洋上風力発電の事業性検討として、海底地質調査等実施
・北海道函館市南茅部地域で地熱発電所の建設に着手
・東京都八丈町と町内における地熱発電利用事業に関する協定を締結し、2022年に地熱発電所の運転開始を計画
・そのほか東北地域、九州地域において、地熱発電所の建設に向けた地表調査が完了し、掘削調査の準備中
日本ではまだまだ、石炭や石油などの化石燃料によるエネルギー供給率が高いですので、様々な再生可能エネルギーへの転換に向けてオリックスは行動していると言えます。
コチラに日本のエネルギー国内供給率をまとめております。
また、2020年10月に気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD:Task Force on Climate-related Financial Disclosures)への賛同を表明しています。
再生可能エネルギー事業(海外)
インドの再生可能エネルギー事業
インドの大手再生可能エネルギー事業者Greenko Energy Holdings (Greenko)に資本参加し、インド国内で太陽光発電、風力発電、水力発電など、設備容量合計7,060MW(2021年3月末時点)の稼働済再エネ発電施設を運営しています。
グローバルな再生可能エネルギー事業の戦略的プラットフォーム
スペインを本拠とするグローバルな再生可能エネルギー事業会社Elawan Energy S.L. (Elawan) の発行済み株式の80%を保有。
Elawanは、スペインをはじめとする欧州や北米・南米を中心に、14カ国において風力および太陽光発電所の開発・運営を行っています。
ベトナムの水力発電事業・太陽光発電事業
2021年3月現在、ベトナム全土で20カ所の水力および太陽光発電事業を運営、建設している「Bitexco Power Corporation(BPC)」に資本参加しています。ベトナム政府は電力市場を段階的に自由化する方針を掲げており、オリックスは再生可能エネルギー事業や電力小売事業のノウハウを生かし、ベトナムにおいても幅広く事業を推進していくとしています。
その他海外での活動
太陽光発電所やその他の再生可能エネルギープロジェクトの開発、投資、運営、管理を中国の20省以上で行っているクリーンエネルギープラットフォーム「Beijing Energy International Holdings Co., Ltd.」に資本参加。
2018年1月、英国ロンドンに「ORIX Corporation UK Limited」を設立し、再生可能エネルギー市場をリードする欧州市場へ投資
このように、世界各国の再生可能エネルギー市場で投資を通じて、グローバルでのさらなる事業拡大を推進しています。
〇社会課題対策
安心で健康な暮らしの実現 生命保険事業
オリックス生命は、顧客の多様なニーズに対応する最適な保険を提供できるよう、新商品の研究および開発に努め、豊富な商品ラインアップを取り揃えています。
また、顧客向けにわかりやすい情報提供を継続し、これまで様々な賞を受賞しています。
一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会が主催するUCDAアワードにおいて、最優秀賞「UCDAアワード」を2018年まで3年連続受賞
2019年、給付金請求手続きに関する解説動画および帳票が「情報のわかりやすさ賞」を受賞
2020年、外貨保険のパンフレットと動画が、印刷物と動画のコミュニケーションデザインにおいて「特別賞」を受賞
農事業
近年日本の農業は、農業従事者の高齢化や次世代の担い手不足により、生産量の減少が課題となっています。
オリックスは、生産者と小売業者などをつなぎ、青果を全国へ安定供給する新しい流通形態を構築します。
地域との調和を図りながら農事業ビジネスの拡大を目指すとしています。
具体的な取組みとしては、次のような野菜の生産事業を展開しています。
▶オリックス農業株式会社(2014年2月設立)
兵庫県にて、廃校を有効利用した完全人工光型の植物工場を運営し、リーフレタスなどを高効率で安定生産している。
無農薬栽培が可能で、異物混入のリスクが少なく、季節や天候の影響を受けにくいのが特徴。
生菌数が少ないため、洗浄工程コストが削減でき、環境への負荷低減や、栄養価を保つこともできます。
廃校の有効利用で過疎地化する地方に新たな雇用も生み出せます。
▶オリックス八ヶ岳農園株式会社(2015年4月設立)
長野県では、株式会社本多園芸と共同で農業法人を設立し、自然光を利用した水耕栽培施設において、サラダほうれん草などの葉物野菜を生産。
▶やぶファーム株式会社(2015年6月設立)
兵庫県養父市では、やぶパートナーズ株式会社、JAたじま、地元農業者との共同出資により、農地所有適格法人を運営。
養父市での生産・販売・物流が一体となった協力体制を確立し、中山間地域と呼ばれる農業の条件不利地域における新たな農業ビジネスモデルの構築に取り組む。
オリックスでは事業が多岐にわたり、全てを紹介しきれませんので、都度更新していくことにします!
【8591】オリックス 株主優待制度
個人投資家に大人気のオリックスの株主優待です。
〇ふるさと優待
権利確定月 3月
100株以上保有で、オリックスグループ取引先取扱商品等カタログギフトの中から商品を1点選択。
また、100株以上を3年以上継続保有で、カタログ内容がランクアップ。
〇株主カードによる優待
オリックスグループが提供する各種サービスを割引価格で利用できる。
※株主カードは、半期ごとに送られてくる株主通信に同封。
2021年3月発送分の製品セットについてはコチラ。
【8591】オリックス 株価推移・主要株価指標
最終データ更新日 2021年 11月 3日
株価 2315円
PER −倍
PBR −倍
ROE −%
自己資本比率 −%
配当金 78円予定
予想配当利回り 3.4%
免責事項
当記事内容は一般的に入手可能な公開情報に基づいて作成していますが、あくまでも個人的な見解であります。
特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではなく、記事内容の正確性は保証いたしません。
投資についてはご自身の判断と責任の元で行って頂き、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。
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