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ミミズコンポストの有用性〜学校給食の食べ残しのリサイクル〜

ミミズコンポスト
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    こんにちは。

    今回は大阪府立大学の研究「ミミズ堆肥化技術による給食残渣のリサイクルに成功」の報道発表資料から、ミミズコンポストの有用性についてポイントを押さえていきます。

    ○背景

    なぜ、ミミズコンポストが有名大学の研究対象になっているのか。

    それは、学校給食から出る食べ残しは、近年問題視されている「食品ロス」「二酸化炭素排出」といった課題を抱えているためです。

    給食から出るゴミの多くは焼却処分され、焼却過程で発生する二酸化炭素は温暖化の原因となります。

    このように利用価値のなかった給食ゴミをミミズコンポストとして再利用することで、SDGs貢献の達成や、資源循環型社会構築につながること期待されています。

    ○研究内容・結果

    使用したミミズ:シマミミズ

    餌:給食残渣・シュレッダーした紙ゴミ

    →開始から 18 週間で堆肥化!

    その堆肥を化学成分分析をすると、堆肥としての性質の指標である C/N 比が一般的な堆肥と同程度の値であったとのこと。

    ここで、C/N比とは、堆肥に含まれる炭素(C)量と窒素(N)量の割合を意味します。

    植物の生長に必要な要素の一つは窒素(N)ですので、窒素が多い、すなわちC/N比が低いほど肥料効果が早く現れます。

    逆に、炭素が多い、すなわちC/N比が高い場合は効果はゆっくりと現れます。

    ただし、窒素量が多すぎると植物の品質に悪影響を及ぼし、少なすぎても肥料効果が得られにくくなるため、C/N比のバランスが重要となります。

    この実験ではミミズコンポストから得られた堆肥はC/N比のバランスがとれていたと記されています。

    C/N比のバランス以外のミミズコンポストのメリットとしては、

    ・カリウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれる堆肥であること

    ・ミミズ堆肥によるコマツナの発芽試験では、発芽の良さを示す指標が通常の堆肥のおよそ 2 倍であったこと

    ・堆肥中に植物の成長促進や病害抑制機能が報告されている細菌を含んでいること

    などが挙げられており、植物への有用性が示された結果となっております。

    大学での研究結果でミミズコンポストの有用性が示されているのは、うれしいことですしSDGsに貢献しうる活動でもあるので今後のモチベーションにも繋がりますね。

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