農林水産物から地域活性化へ!6次産業化とは?
近年、農林水産物に新たな価値を生み出し、地域を活性化する取り組みとして注目されているのが「6次産業化」です。一体どのようなものなのでしょうか?
6次産業化とは?
6次産業化とは、農林水産業(1次産業)で生産された原材料を、製造(2次産業)や流通・販売(3次産業)まで一貫して行うビジネスモデルのことです。
従来の1次産業単体での販売とは異なり、加工や販売の過程で新たな価値を生み出すことで、農林水産物の付加価値を高め、地域経済の活性化を目指します。
6次産業化を構成するのは、以下の3つの柱を詳しく見てみましょう!
1次産業:
農林水産物の生産 米、野菜、果物、畜産物、水産物など、農林水産業で生産される原材料を指します。
2次産業:原材料の加工:
1次産業で生産された原材料を、加工品や商品へと変換します。
例えば、米を米菓に加工したり、果物をジャムに加工したりするなどが該当します。
3次産業:加工品の販売
2次産業で加工された製品を、消費者へ販売します。
小売店舗での販売だけでなく、インターネット通販や観光客向けの販売なども含まれます。
6次産業化のメリット
6次産業化には、以下のようなメリットがあります。
- 付加価値の向上:原材料から最終製品までの全過程を管理することで、より高い価格で販売することができます。
- 地域経済の活性化:地元の農林水産物を活用することで、地域のお金が地域内で循環し、経済が活性化します。
- 雇用創出:加工や販売などの新たな事業を立ち上げることで、地域に新たな雇用機会を生み出すことができます。
- ブランド化:地域の特色やストーリーを活かした製品を開発することで、地域ブランドを確立することができます。
6次産業化の成功事例
6次産業化は、全国各地で様々な成功事例を生み出しています。
農林水産省によると、以下のように記載されております。
平成23年3月に「六次産業化・地産地消法」が施行され、法に基づく総合化事業計画の累計認定件数は順調に増加し、令和3年度末時点で約2,600件となっています。
https://www.maff.go.jp/j/nousin/inobe/6jika/torikumi.html
例えば、 福岡県久留米市にて、いちご の観光農園の他、 規格外を活用した 「ジェラート」、 「いちご大福」 などの 6次化商品を販売の取り組みが。
6次産業化プランナーによる伴走支援により、加工品の商品開発、販売におけるマーケティングの手法等を学ぶとともに、 複合経営における事業運営 マネジメントについて支援を受けたとのこと。
・いちご狩りの摘み残しの小玉いちご等、 規格外を活用してジェラートを製造し、廃棄ロスを削減すると ともに、 収益が向上しました。
まとめ
6次産業化は、農林水産物の価値を高め、地域経済を活性化するための有効な手段です。地域ならではの特色や資源を活かした6次産業化の取り組みは、今後も全国各地で広がりを見せていくでしょう。
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