こんにちは。
ここでは、eco検定でよく出題されている健康障害を引き起こす原因物質について説明します。
今回は、吸い込むと肺の病気を引き起こす「アスベスト」とシックハウス症候群の原因物質である「ホルムアルデヒド」について説明します。
eco検定で問われる内容はほとんど決まっておりますので、下のスライドに書いてあるキーワードは必ず覚えておきましょう。
以下は、+α情報です。
理解を深めたい方は読んでいただければ幸いです。
アスベスト(石綿)
アスベストとは天然に存在する繊維状ケイ酸塩鉱物の総称で「せきめん」「いしわた」と呼ばれています。
ケイ酸塩とはケイ素原子(si)を中心とし、酸素原子がその周りを取り囲んだような構造をしている物質です。
また、ケイ素とはシリコンのことです。
検定には出題されませんが、国土交通省のHPにはアスベストの種類が載ってありましたので、紹介します。
蛇紋石系のクリソタイル(白石綿)と角閃石系のクロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)、アンソフィライト、トレモライト、アクチノライトの6種類があります。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/Q&A/index.html#:~:text=%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%EF%BC%88%E7%9F%B3%E7%B6%BF%EF%BC%89%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81,%E3%81%AE%EF%BC%96%E7%A8%AE%E9%A1%9E%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
以前は建築物において、保温断熱の目的でアスベストを吹き付ける作業が行われていましたが、現在では、製造・輸入が禁止されています。
アスベストは吸い込むことにより、肺がん・悪性中皮腫などの原因となる危険な物質です。
大気汚染物質法の特定粉じんに指定されており、大気中に飛散しないように対策を講じて埋め立て処分する必要があります。
ホルムアルデヒド
ホルムアルデヒドは毒性が強く、揮発性のある有機化合物です。
余談ですが、ホルムアルデヒドを水に溶かして水溶液としたものが「ホルマリン」です。
様々なものの原料として用いられる物質ですが、問題となるのが建材の接着剤や塗料に含まれたホルムアルデヒドを吸い込んでしまった場合です。
密閉された室内で、ホルムアルデヒドを知らずしらずに吸い込んでしまった場合、次のような健康被害が現れることを「シックハウス症候群」と言います。
目、鼻、喉への刺激、濃度依存性の不快感、流涙、くしゃみ、咳、吐き気などの症状が現れます。また、国際がん研究機構(IARC)ではホルムアルデヒドをヒトに対して発がん性物質であると認定しています。
https://www.pref.aichi.jp/eiseiken/5f/sickhouse1.html#:~:text=%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A0%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%92%E3%83%89%E3%81%AB%E6%9B%9D%E9%9C%B2%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F,%E3%81%A8%E8%AA%8D%E5%AE%9A%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
まとめ
長々とみてきましたが、結局は次のキーワードが出たらすぐにイメージできるようになっておきましょう!
繊維状鉱物
肺がん・悪性中皮腫
製造禁止
ときたらアスベスト!
揮発性有機化合物
シックハウス症候群
人の粘膜を刺激する
ときたらホルムアルデヒド!
と覚えましょう
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