こんにちは。
今回は、1992年にブラジルのリオデジャネイロにて開催された、環境保全と持続可能な開発に関する国連会議「環境と開発に関する国際連合会議(地球サミット)」について説明します。
このサミットでは5つの宣言・条約が採択されました。
eco検定でも度々出題されますので、しっかり押さえておきましょう。
①環境と開発に関するリオ宣言
②アジェンダ21
③森林原則声明
④国連気候変動枠組条約
⑤生物多様性条約
地球サミット1スライド解説~5つの宣言・条約~
「環境と開発に関するリオ宣言(リオ宣言)」
リオ宣言の前文を引用すると、
ストックホルム宣言を再確認するとともにこれを発展させることを求め、各国、社会の重要部門及び国民間の新たな水準の協力を作り出すことによって新しい公平な地球的規模の新たなパートナーシップを構築する
このように述べられており、本文は27原則から構成されております。
どのようなことが述べられているか、ポイントとなりそうな原則をピックアップしましたので、穴埋め形式で確認してみましょう!
リオ宣言の全文は、こちらで確認できます。
第1原則
人類は、( )への関心の中心にある。人類は、自然と調和しつつ健康で生産的な生活を送る資格を有する。
第 2 原則
自国の管轄権の限界を超えた地域の( )に損害を与えないようにする責任を有する。
第 3 原則
開発の権利は、現在及び( )の開発及び環境上の必要性を公平に充たすことができるよう行使されなければならない。
第 4 原則
持続可能な開発を達成するため、( )は、開発過程の不可分の部分とならなければなず、それから分離しては考えられないものである。
第 5 原則
すべての国及びすべての国民は、生活水準の( A )を減少し、世界の大部分の人々の必要性をより良く充たすため、持続可能な開発に必要不可欠なものとして、( B )の撲滅という重要な課題において協力しなければならない。
第 7原則
各国は地球の生態系の健全性および完全性を保全、保護、復元するために全地球的に協力する精神で協力しなければならない。
地球環境の悪化への関与はそれぞれ異なることから、各国は普遍的だが異なった責任を持つ。
先進諸国は、彼らの社会が地球環境にかけている圧力および支配している技術、財源の観点から、持続可能な開発を国際的に追求する上で有している責任を認識する。
第7原則が示す考え方は「共通だが( )」と呼ばれている。
第 20 原則
( )は、環境管理と開発において重要な役割を有する。そのため、彼女らの十分な参加は、持続可能な開発の達成のために必須である。
アジェンダ21
agendaは計画という意味をもつ英単語です。
つまり、アジェンダ21とは21世紀に向けた行動計画を意味します。
アジェンダ21は
○社会的・経済的側面
○開発資源の保護と管理
○主たるグループの役割の強化
○実施手段
このような4セクションから構成され、リオ宣言を実際に行動に移すことを目的としています。
森林原則声明
森林関係では初めての世界的合意として採択されました。
気候変動枠組条約
気候変動枠組条約とは地球温暖化対策の枠組みを定めた条約です。
この条約に基づいて「気候変動枠組条約締約国会議(COP)」が毎年開催されています。
COP3では京都議定書、COP21ではパリ協定が採択されました。
COPについてはこちらにまとめています。
ちなみに、昨年は英国のグラスゴーにてCOP26が開催されました。
生物多様性条約
生物多様性条約の翻訳が環境省のサイトに載っているので、こちらをご参考ください。
生物多様性条約の第一条には目的について、次のように述べられています。
この条約は、生物の多様性の保全、その構成要素の持続可能な利用及び遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分をこの条約の関係規定に従って実現することを目的とする。
すなわち、条約国で生物資源の持続可能な利用について協力し合うことが重要ということになります。
生物の多様性には次のように様々な差異が存在します。
種内の多様性 (遺伝子の多様性)
種間の多様性 (種の多様性)
生態系の多様性
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