ここでは、これまでやや出題傾向の高い生物多様性問題について1スライド解説していきます。
幅広く知識が問われやすいのでしっかり押さえておきましょう。
一つ一つの条約とその内容は間違えやすいので復習しましょう。
◎ラムサール条約
正式には「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といいます。
キーワードは「湿地」と「水鳥」です。
◎ワシントン条約
正式には「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」
そのままですが、「絶滅の危機にある野生動植物の国際取引を規制することを目的としています。」
例えば、象牙の国際取引は原則禁止となっています。
◎生物多様性条約
次の3つを目的としています。
①生物の多様性の保全
②その構成要素の持続可能な利用及び、
③遺伝資源の利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分すること
続いては、出題頻度は多くはないですが、ごちゃごちゃになりやすい、日本の様々な保護地域に関してまとめました。
日本の世界遺産
世界遺産は、「世界遺産条約」に基づき、ユネスコが制定するもので、文化遺産、自然遺産、複合遺産に分類されます。
2022年現在、日本では文化遺産が20件、自然遺産が5件、複合遺産はなしとなっています。
日本の世界自然遺産は下の日本地図に示した、「知床」、「白神山地」「屋久島」「小笠綿諸島」に次いで、2021年に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が追加され5件に増えております。
生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)
生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)とは、生物多様性の保全と持続可能な発展との調和を図る国際的にも重要性の高い地域のことです。
ユネスコの「人間と生物圏計画」 に基づいて指定された地域をいいます。
日本ではユネスコエコパークは2022年現在の10地域が認定されています。
ユネスコ世界ジオパーク
ユネスコ世界ジオパークとは国際的重要性のある地質学的遺産を世界ジオパークネットワークが認定するものです。
地質学的とは「地殻の組成・構造・性質・歴史などを研究する分野」のことで、世界ジオパークとは大地の遺産を保護することをと言えます。
日本で認定されている地域は以下の9地域になります。
また、日本ジオパークネットワークが認定する日本ジオパークは43地域となっております。
ちなみに、ユネスコとは
諸国民の教育、科学、文化の協力と交流を通じて、国際平和と人類の福祉の促進を目的とした国際連合の専門機関です。(ユネスコ憲章前文より)
要するに、教育、科学、文化を取り扱う、世界遺産の登録や保護などの活動をしている国連機関です。
決してただ、観光地として行くのではなく、自然学習の一環として行って、観て、感じることは大事かと思います。
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