eco検定1スライド解説~環境問題対策・規制編~

CSR検定

こんにちは。

今回は環境問題への対応や規制方法の種類ついて押さえていきます。

環境問題対策

環境問題への対策としては、実施するタイミングで講じる処置が変わります。

例えば、環境への悪影響が発生する前に防ぐのか、発生した汚染物質に対して対策するのかなどです。

まず、「汚染回避型」には、さらにエンドオブパイプ型と予防型があります。

エンドオブパイプ(End of Pipe)とはパイプの最後の端を意味し、廃棄物が排出される出口を表しています。

すなわち、煙突や排水口の排出口にフィルターや浄化設備などの技術を用いて、汚染物質が環境中に放出されないようにすることを目的としています。

予防型とはその名前のとおり、汚染が発生する前に予防策を講じることに焦点を当てています。

プロセスの最初から環境への影響を最小限に抑える方法が採用されます。

続いて、「プロダクト・スチュワードシップ」とは、製品のライフサイクル全体の各工程、つまり原料調達から、製品開発、生産、物流、及び廃棄に至るまでに関わる環境影響を削減する責任を負うという考え方です。

プロダクト・スチュワードシップは様々な企業で実践されています。

環境政策の各手法

環境問題に対処するために用いられる異なるアプローチとして、「規制的手法」「経済的手法」「情報的手法」「手続的手法」があります。

それぞれの手法と具体例を以下に説明します。

規制的手法

→政府や公的機関が法律、規則、基準を定めて特定の行為や活動に対して、制限や要件を設けることによって環境保護を図る手法です。

例えば、工場や自動車の排出ガスに対する排出基準や、特定の有害物質(例:フロンガス、アスベスト)の使用禁止があります。

経済的手法

→環境に関連する経済的なインセンティブやペナルティを用いて、行動変容を促す手法です。

例えば、地球温暖化対策税、排出量取引、デポジット制度、再生可能エネルギーの導入に対する補助金など。

情報的手法

→事業活動や製品・サービスに関する環境負荷についての情報の開示・提供を進めることにより、環境配慮活動を促進しようとする手法

→例えば、環境報告書・環境情報の公開・環境ラベルの表示など。

手続き的手法

→手続的手法とは、意思決定の各段階で環境を考慮する方法です。これは、国や自治体、企業が自分たちの活動に環境への配慮を取り入れるのに役立ちます。

例えば、環境影響評価制度・ISO14001などの環境マネジメントシステムなど。

まとめ

汚染回避型は防衛的な対応方法であることに対して、プロダクト・スチュワードシップは製品のライフサイクル全体から環境負荷を押さえるといった持続可能なアプローチであるということがいえます。

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