こんにちは。
今回は「シマミミズ(Eisenia foelida)による有機性廃棄物の堆肥化に関する研究」という近畿大学が出している論文からミミズの有効利用に関して説明します。
ミミズの生態について
ミミズは雌雄同体でオスメスの区別がなく、一匹のミミズの体内に精巣も卵巣も持っています。
2匹のミミズが交尾後、レモン型の黄色っぽい卵を生みます。
卵は約60日で孵化し、年間に11個、産卵するため生活環境が良ければ一年間で1000倍に増えると言われております。
こちらの論文によると、約60日で孵化すると書かれていますが孵化は環境温度に依存します。
孵化率や孵化までの期間に関する論文をこちらにまとめておりますので参考ください。
シマミミズの利用例としては、下水汚泥や有機性廃棄物の堆肥化などに実践されているとのことてす。
コンポストに使われるシマミミズとは?どこで購入できる?
シマミミズとは、ミミズコンポストで一般的に用いられるミミズの種類です。
ネットで調べてみると釣り餌の、「ミミズちゃん熊太郎」を利用している人が多いです。
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楽天市場での購入者のコメントをみると、釣りよりもコンポストに使っている人が多いようです。
そして、同じシリーズの「ミミズちゃん熊太郎(スーパー太虫)」もあります。
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私はどちらも買って試してみましたが、太虫の方が若干大きいくらいでどちらもあまり変わりませんでしたので、お安い方でよいかと。
ネット通販ですが、ほぼ元気な状態で届くようです。
近くに釣具屋がない場合はこちらから買うのも良いでしょう。
ミミズコンポストのメリット
ミミズコンポストのメリットについて、通常の微生物によるコンポストの違いは温室効果ガスを発生しにくい点にあります。
コンポストでは、発酵途中で二酸化炭素やアンモニアなど様々なガスが発生し、臭いの原因となります。
私の場合は、春から初冬にかけてベランダにコンポストを置いておりましたが、真冬は寒すぎるため、室内に置いています。
しかしながら、近隣から苦情が来ることも、日常で臭いと思ったことはありません。
もちもん、コンポストに顔を近づけると入れた野菜の臭いはしますが、その程度です。
また、暑さ、寒さ、雨をしのげる場所があれば設置できます。
ゴミ袋に土、ミミズを入れるだけで完成するくらい簡単であるため、イニシャルコストもかかりませんし、餌として生ゴミを入れてやるだけのためランニングコストもかかりません。
ミミズコンポストの始め方についてらこちらをご参照下さい。
ただ、ミミズにとって刺激のあるみかんの皮や玉ねぎなどは餌としては向かないため、注意する必要があります。
やはり、一番のメリットはゴミを少しでも減らそうとする環境意識の向上ではないでしょうか?
ミミズコンポストに興味をもたれてこのサイトに辿り着いたということは、環境問題に関心があると思います。
行動に移せるように後押しできれば幸いです。
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