二酸化炭素の国別排出量についての最新のデータについて解説します。
地球温暖化は、人類が直面する最も喫緊の課題の一つです。
その原因となる温室効果ガスの中でも、二酸化炭素は主要な存在であり、その排出量削減は地球温暖化対策において極めて重要です。
1. 二酸化炭素排出量:国別ランキング
2020年の世界の二酸化炭素排出量は約314億トンと推定されています。国別で見ると、中国が最も多く、約100億トンを排出しています。
以下、上位10カ国とその排出量、割合をグラフと表を用いてご紹介します。
データで見る温室効果ガス排出量(世界) | JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター
二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O))、フロンガス等を含めた、世界の温室効果ガス排出量は、2019年で約59でした。詳細はIPCC第6次評価報告書をご覧ください。 世界の温室効果ガス排出量 二酸化炭
これらの国々は、主に化石燃料の燃焼や工業活動によって、大量の二酸化炭素を排出しています。
2. 世界の二酸化炭素平均濃度
温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)の解析による2022年の大気中二酸化炭素の世界平均濃度は、前年と比べて2.2ppm※1増えて417.9ppmとなっています。工業化以前(1750年)の平均的な値とされる約278ppm※2と比べて、50%増加しています。
https://www.data.jma.go.jp/ghg/kanshi/ghgp/co2_trend.html
二酸化炭素濃度の上昇は、地球温暖化の進行を示す重要な指標です。このまま排出量が増え続けていけば、地球温暖化の影響はさらに深刻化し、海面上昇、異常気象、生態系の変化など、様々な問題を引き起こすことが懸念されています。
3. 脱炭素化への取り組み
二酸化炭素排出量削減、そして地球温暖化対策に向けて、世界各国では様々な脱炭素化の取り組みが進められています。
- 再生可能エネルギーの導入促進: 太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーは、二酸化炭素を排出せずに電力を生み出すことができます。世界各国では、再生可能エネルギーの導入目標を掲げ、積極的に投資を拡大しています。
- エネルギー効率の向上: 建物や自動車などのエネルギー効率を向上させることで、エネルギー消費量を削減することができます。省エネ技術の開発や、エネルギー使用量の削減に向けた政策などが推進されています。
- 森林の保護・再生: 森林は、大気中の二酸化炭素を吸収する役割を果たします。違法伐採の防止や、植林活動の推進など、森林の保護・再生に向けた取り組みが重要です。
〇理解度チェック問題
「日本の2020年の年間二酸化炭素排出量は約何トン?」
- 約1億トン
- 約5億トン
- 約10億トン
- 約20億トン
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正解:3. 約10億トン。 解説:日本の2020年の年間二酸化炭素排出量は約10億トンで世界第5位の排出量となっております。
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