eco検定1スライド解説~都市と環境問題編~

eco検定対策

こんにちは。

今回は、うるさい、くさい、汚いといった人の感覚を刺激し、不快感を与える「感覚公害」について押さえていきます。

具体的には騒音、振動、悪臭などといった問題のことです。

また、都市での生活行動や産業活動が環境に過度の負荷をかけることによって発生することから「都市型公害」などとも呼ばれます。

その他、都市化に伴う環境問題としては、次のようなものが挙げられます。

自動車や工場の煙から生じる「大気汚染」。

集中豪雨によって生じる「都市型洪水」。

街灯などの照明光が明るい事により悪影響を与える「光害(ひかりがい)」

郊外に比べて、都市部の方が気温が高くなる現象である「ヒートアイランド現象」など。

騒音・振動・悪臭の種類と対策

騒音・振動の種類としては、自動車交通、新幹線、航空機、工場・事業所などがあり、発生源に合わせた対策が実施されています。

自動車による交通騒音・振動問題に関しては、自動車単体の構造の改善による技術的な対策や道路構造対策、交通・物流システムの見直しなどの取り組みがされています。

鉄道や航空機の騒音・振動に関しては、その特性に応じて、環境基準又は指針が設定されています。

かつては、新幹線から発生する騒音・振動に対し、沿線住民から新幹線の運行差止を求めた訴訟や、飛行機の騒音に対し、大阪国際空港(伊丹空港)周辺住民が訴訟したケースもありました。

騒音、振動、悪臭に関して、法律による規制があるので、環境省HPを参考に紹介します。

〇騒音規制法

工場及び事業場における事業活動・建設工事に伴う騒音について必要な規制や、自動車騒音に係る許容限度などを定める。

〇振動規制法

工場及び事業場における事業活動・建設工事に伴う振動について必要な規制や、道路交通振動に係る要請限度などを定める

〇悪臭防止法

工場・事業場の事業活動に伴って発生する悪臭原因物質を指定し、必要な規制を行う。

近年では、風力発電施設による騒音等の苦情が発生しています。

人の耳には聞き取りにくい低周波の音がガラス窓や戸を振動させ、イライラ、頭痛、めまいを引き起こすとのことです。

それに伴って、2017年に「風力発電施設から発生する騒音に関する指針」と「風力発電施設から発生する騒音等測定マニュアル」が公表されました。

公害苦情件数 1スライド解説

総務省の資料令和2年度公害苦情調査結果概要によると、典型7公害(1)大気汚染、(2)水質汚濁、(3)土壌汚染、(4)騒音、(5)振動、(6)地盤沈下及び(7)悪臭の割合は次のように述べられています。

典型7公害では、「騒音(35.2%)」「大気汚染(30.5%)」「悪臭(20.0%)」で全体の 85.7%を占める。

また、苦情件数については、悪臭は減少傾向にあるが、騒音・振動については横ばいで推移しております。

まとめ

これまでのような重い健康被害がでるような公害ではなく、生活環境の都市化により、うるさい、くさい、汚いといった不快感を与える「感覚公害」が問題となっております。

この問題について、様々な規制や対策などを講じられており、2000年以降の苦情件数について、悪臭は減少傾向にありますが、騒音・振動は横ばいとなっております。

また、新たに風力発電施設による低周波の振動が問題になっています。

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