• Total page views: 51,861

PETのバイオマス代替材料PEFとは?

バイオプラ
Site Statistics

    こんにちは。

    今回はバイオマスプラスチックの1つであるPEFについて紹介します。

    PEFとはポリエチレンフラノエートと言い、PET(ポリエチレンテレフタレート)に近いを構造をもつプラスチックで、100%バイオ原料で製造されます。

    PETの代替材料として期待されており、東洋紡が海外企業と協力してPEFを製造しております。

    それでは、PEFとPETの製造方法を比較しますと、

    まず、バイオPETの場合、現状では、石油由来のテレフタル酸とバイオマス由来のエチレングリコールを重合して製造されております。

    従って、バイオPETのバイオベース度が30%程度にとどまります。

    一方で、バイオPEFはフランジカルボン酸とエチレングリコールの両方バイオマス原料から製造されるため、バイオベース度が100%となります。

    フランジカルボン酸はフルクトース(糖)を脱水素してつくった中間体(ヒドロキシメチルフラール)を酸化してつくられます。そして、バイオベースのエチレングリコールと縮合することでPEFが作られます。

    エチレングリコールは共通ですが、PETのテレフタル酸(石油由来)の代わりに、テレフタル酸と似た構造のフランジカルボン酸(バイオ由来)を使うことがポイントです。

    バイオ(植物)原料由来のプラスチックを利用するメリットとしては、カーボンニュートラルであることです。

    カーボンニュートラルとは、植物が光合成をする際、空気中の二酸化炭素を取り込むため、バイオマスプラスチックの廃棄時に燃やして二酸化炭素が発生しても、それはもともと空気中にあったものが戻っただけで、全体的には二酸化炭素は増えていないとみなすことです。

    特徴としては、PEFは、フィルムやボトルに成形した時のバリア性はPETよりも高いと言われております。

    旭リサーチセンターのレポートによりますと、バリア性が高いことが特徴として挙げられています。

    PETやPE等の汎用プラスチックに類似した物性を持ちつつ、これらと比べてガスバリア性や透明性、耐熱性に優れているため(PET比で酸素透過性は6倍、二酸化炭素は4倍、水分は2倍)、ガスバリア性が要求される炭酸飲料やビール等の飲料ボトル等の用途に、今後普及が進むことが期待される。

    https://arc.asahi-kasei.co.jp/report/arc_report/pdf/rs-978.pdf

    PETに比べてPEFの価格は高くなると言われているため、PETから置き換えていくのには時間がかかると思われます。

    コメント

    1. アバター 藤澤 健司 より:

      質問させてください。
      9/14化学工業日報に双日ブラスケムが100%バイオマスPETの記事がありました。
      ただその中の原料はバイオベースのPTAとフランジカルボン酸となっていました。
      従って、この商品はバイオ100%PETではなく100%PEFということになるのでしょうか。教えてください。

      • ecosyou ecosyou より:

        藤澤様
        コメントありがとうございます。
        化学工業日報は登録しておらず確認できませんでしたが、双日HPのニュース~ 100%バイオマス由来のペットボトル原料生産を目指す ~では、
        「双日はBraskemとの合弁会社設立により、化石原料に代わるバイオマス由来のMEG生産の実現を目指すとともに、PETのもう一つの主原料となる高純度テレフタル酸の原料であるイソブタノールのバイオマス化も別途推進しており(※)、両プロジェクトを掛け合わせることで100%バイオマス由来のPET製造の実現を目指します。」とあります。
        従いまして、PEFではなく記事タイトル通りPETのことではないかと思います。
        https://www.sojitz.com/jp/news/2022/03/20220325.php

    タイトルとURLをコピーしました