はじめてのミミズコンポスト〜書籍紹介編〜

ミミズコンポスト

こんにちは。

ここでは、ミミズコンポストについて書かれている本をレビューしたいと思います。

 

生ゴミを食べてもらうミミズ御殿の作り方 ミミズコンポスト完全マニュアル

本書では、筆者の実践方法が紹介されており、初めてミミズコンポストを実践する人にとって分かりやすいガイドブックとして役に立つと思います。

私自身はアパート住まいのため、ベランダでミミズを飼っており、この本に書かれていることをアレンジしてミミズ箱を作りました。

私のようなアパート一人暮らしの世帯での小規模ミミズ箱でもミミズたちは生ゴミをよく処理してくれ、充分繁殖し、匂いもほとんどなく楽しくお世話することができています。

 

具体的な内容に関しては、ミミズに与えてもいい餌、与えてはいけない餌や、ミミズの家になる市販のミミズ箱「キャノワーム」の紹介やミミズ箱の自作方法などが載っています。

キャノワームとはオーストラリアで20年以上前に開発された、世界で最も普及している、ミミズを使って生ゴミを堆肥化するための機能的な商品です。

こちらにリンクを載せておきます

自分で作るのは苦手という方はミミズとセットになっているものを購入するするのも一つの手だと思います。

まずは、与えてはいけない餌について、塩分の濃いものや刺激の強いネギ類、にんにく、唐辛子、そして、柑橘系は不向きです。

また、餌として入れてもよいけれども、注意したほうが良いものとして、肉、魚類、炭水化物類などが挙げられています。

そして、生ゴミを与える際の手順として、生ゴミの量や頻度、生ゴミを入れる場所を始め、暑いとき、寒いときの対処方法も載っています。

ミミズコンポストの醍醐味である、栄養満点のミミズ糞の取り出し方も載っており、非常に役に立つと思います。

ミミズコンポストで重要なココナッツ繊維や新聞紙などの詰め物について、それらの種類別に解説されています。

例えば、ココナッツ繊維は100円ショップで売っていて、ぬるま湯で戻すと早いことなどが書かれています。 

 

このように、ミミズコンポストをはじめるための知識として十分満足な内容だと思います。

ただ、あえて言うならミミズ自体に関する情報は10ページ程度しかありませんので、そこは物足りなく感じるかもしれません。

みんなでためすミミズコンポスト・学校・地域で学ぶリサイクルマニュアル

 

本書では、アメリカの小・中学校で行った中規模ミミズコンポスト・プロジェクトを通じた教育について主に述べられています。

中規模サイズとは、学校から出る給食の生ゴミを分解できるくらいの規模で、サイズでいうと、240cm×120cmといった結構大きいミミズ箱になります。

学校や事業所単位での中規模ミミズコンポストを始めたい、生ごみの処理をミミズでやってみたいと思っている方に合う内容になっております。

ですので、家庭でミミズコンポストを始めたいという人にはスケールが少し大きいかもしれません。

実例をもとに、中規模のミミズ箱の作り方から、設置場所、メンテナンス方法や、ミミズコンポストの実用性について解説しています。

もし、あなたが教師で生徒達に環境問題や資源循環といった自然学習や、ミミズの飼育から生き物との共生を教える立場であれば役に立つマニュアルにるのではと思います。

実際にミミズコンポストをきっかけにゴミ問題やリサイクルについて学習したり、ミミズコンポストをよりよく運営するためにはどうしたら良いかなど、生徒自身が考え、行動するようになるとのことです。

 

 

だれでもできる楽しいミミズの飼い方 ミミズに学ぶ循環型社会

 

本書では、様々な人がミミズコンポストを実践した実例が紹介されています。

基本的なミミズの生態や、飼い方の基本が書かれておりませんので、ミミズを初めて飼おうと思っている人にとっては、あまり参考にならないかもしれません。

逆に、ミミズコンポストを既に行っている人にとっては色々な実例から新たな発見が得られるかもしれません。

実例としては、

東京でキャノワームを使って、ミミズを飼っている人の話

ミミズ飼育をしている親子の話

地域ぐるみで、しかも東京での中規模のミミズコンポストの話

小学校での自然学習の一環として飼育されているミミズのことなど

 

それぞれの人たちが、いろいろな理由でミミズコンポストと出会い、いろいろな環境下で、失敗を経て、ごみ問題に向き合っていくような内容になっています。

失敗については共通しているものが多く、ミミズの脱走は私も含め皆さん経験しているようです。

その原因としては、ミミズは新しい環境では逃げ出す習性があるため、ミミズコンポストをはじめてすぐにミミズが脱走し、干からびた状態であちこちから見つかるということはよくあるようです。

ただし、ミミズコンポストで生まれた子供のミミズは初めからその環境しか知らないため、逃げ出そうとはしにくいとのこと。生ごみを入れすぎるなどしなければですが。

 

まとめ

3冊本を紹介しましたが、

一からミミズコンポストを始める方向けとしては、

「生ゴミを食べてもらうミミズ御殿の作り方 ミミズコンポスト完全マニュアル」

教師として、ミミズコンポストを通して生徒に環境問題や自然教育を実施する場合は

「みんなでためすミミズコンポスト・学校・地域で学ぶリサイクルマニュアル」

ある程度ミミズコンポストについて知識があり、いろいろな実践例を知りたい方向けとしては

「だれでもできる楽しいミミズの飼い方 ミミズに学ぶ循環型社会」

といった位置づけでしょうか。

 

ただ、どの本もなかなか手に入れるのが難しく、私はメルカリで購入しました。

参考になれば幸いです。

 

 

 

コメント

  1. ヨンタロウ より:

    4月11日からミミズ飼育を開始しました。
    勉強させていただきます。

  2. ecosyou より:

    ヨンタロウさん。
    コメントありがとうございます。

    私もまだまだ勉強中ですが参考になれば嬉しいです。
    ミミズコンポストの輪を広げたいですので、よろしければ状況など教えて下さい。

  3. ヨンタロウ より:

    4月10日から開始。ミミズは推定150匹スタート。培養土を小さなタライにいれて、エサは大根の皮、大根おろし、じゃがいもみじんぎり、コーヒーでがらし、釣りの練りエサを与えています。夏をどう乗りきるかが課題。

  4. ecosyou より:

    なるほど!
    ミミズが環境に慣れるまでは逃げないように注意ですね。

    私も去年の夏から始めましたが、ミミズが逃げて干からびていたことが何度もありました。

    温度計での気温管理やソーラーパネルで動くファンでの空気の循環など試しました。

    夏はコンポストを日陰に置き、冷凍した餌をを与えるなど温度を下げる工夫が必要ですね。

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